古処誠二「敵影」

敵影

敵影

[追記]2007年10月14日読了
最近は戦争小説専門になった感のある古処誠二の新作。
今回は沖縄の捕虜収容所が舞台。捕虜収容所が舞台なので、他の作品に比べると地味な印象を受ける。
この作者の話は題名・テーマと書きたいことが一作ごとに明快で、読みやすい。
今作も例外ではなく、テーマへと持っていく話のつくりがうまい。
読み終わって本を閉じたときに目に入る題名がさらにそれを意識させる。